2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧
日本におけるリバタリアニズムの普及・啓蒙を目的とした、有志による意見發信の試み、Libertarianism Japan Project が始まりました。私も聲をかけていただき、參加することになりました。早速、メンバーが共同で運營するブログに抱負と自己紹介の文章を投稿…
共同體といふ言葉は人氣がある。心地よい連帶を想像させるからだらう。英語のcommunityもそれを譯した日本語の共同體も、今では地域社會といふ元の意味から轉じて、各種の政治的・社會的・文化的な結びつきにも譬喩的に使はれる。しかし譬喩は便利だが、似て…
リバタリアニズムが言ふとほり、經濟を自由に任せれば人間は物質的に豐かになるかもしれない。だが人間は物質的に豐かになると道徳的に墮落する。だから自由は規制すべきだ。 「人間は物質的に豐かになると道徳的に墮落する」と信じる人が自發的に「清貧」を…
コメント欄に書くつもりでしたが、長いのでこちらにします。著作權の目的は「文化の発展に寄与すること」(著作權法第1條)ですが、かへつて文化の發展を阻害してしまつてゐます。典型的な例としては、著作權の切れた文學作品はウェブで無料で讀むことができ…
リバタリアニズムの目的は自由だと言ふが、自由とは何かを行ふための條件であつて、目的そのものにはなり得ない。リバタリアニズムは價値觀を持たない虚無主義ではないか。 リバタリアニズムは政治哲學の一種です。政治哲學には、コミュニタリアニズム(共同…
コメント欄でのやりとりなどを通じ、リバタリアニズムに對する疑問がいろいろわかつてきました。ときどき、それらをQ&Aの形でまとめてみます。その第1囘。 リバタリアニズムはすべての自由を認めるのだから、リバタリアニズムを否定する自由も認めること…