2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『アメリカの大恐慌』を讀む(3)集團的過失といふ難問 The Problem: the Cluster of Error

集團的過失といふ難問 (The Problem: the Cluster of Error)景氣循環について、いくつかの「謎」がある。ロスバードによれば、これらの謎を解明できるかどうかが正しい理論の鍵となる。その第一は「集團的過失」(cluster of error)と呼ばれる現象だ。企業…

『アメリカの大恐慌』を讀む(2)景氣循環と景氣變動 Business Cycles and Business Fluctuations

景氣循環と景氣變動 (Business Cycles and Business Fluctuations)景氣循環を理解するうへで、まづ心に留めておかなければならないのは、個々の企業や業界の浮き沈みとの違ひだ。肉屋の店主が「景氣はどうだい」と聞かれ、顏をしかめて「さつぱりだよ」と答…

『アメリカの大恐慌』を讀む(1)明確な景気循環理論 The Positive Theory of the Cycle

大恐慌についての通説を疑ひ、眞の原因を探る試みの一環として、今後しばらく、オーストリア學派の經濟學者・歴史家で、リバタリアンの代表的論客でもあつたマレー・ロスバード(Murray N. Rothbard, 1926-1995年)の著書『アメリカの大恐慌』(America's Gr…

自由放任政策は機能する(3)ハーディング

【ハーディング】第一次大戰終了後まもない1920年から1921年にかけ、米國は戰時景氣の反動で不況に見舞われた。當時の大統領は「常態への復歸」を訴へて就任した共和黨のウォレン・ハーディングだ。ハーディングといへば、米國で實施される各種の「偉大な大…