筆者の告白

余は如何にして自由主義者となりしか

(明けましておめでたうございます。以下は2008年1月3日に「地獄の箴言」で書いた文章の再掲です)こんな小さな發表の場しかない無名人のくせに、まるで大思想家のやうな大袈裟な信條告白を以下記したいと思ふ。正月休みで暇を持て餘していらつしやる方のみ…

私の戰爭觀

なんだか偉さうな題名だが、一度書いておかないと前に進めないので、書いておきたい。私はかつて戰爭を積極的に肯定してゐた。人間にはそれぞれ生命にかけても守りたいと信じるものがあり、それを守るためには、時には暴力の行使も止むを得ない、いやそれど…

私が愛する三人の過激思想家

文章を書くのが好きな人なら、きつと自分の考へ方や書き方に影響を及ぼした著作家があることだらう。私の場合、日本人に限れば少なくとも三人の名を舉げることができる。ベストセラーを連發する作家やジャーナリストに比べれば知名度こそ劣るが、その文章は…

元リフレ派シンパの告白

このブログでは市場經濟に對する政府の介入を徹底的に批判してゆく方針だが、批判の對象となる「政府の介入」には當然、政府・中央銀行による金融政策を含む。金融政策とは貨幣に對する政府の恣意的介入にほかならないからだ。政府が田舎にダムや道路を造る…

なぜ「旧字旧かな」なのか

さて本論を始める前に一言説明しておきたい。さう、私のこの文章の書き方のことである。ええと、「旧字旧かな」ていうんだっけ、これ? なんでわざわざこんな古臭い書き方すんの? こいつは戦前生まれのジジイか? それとも小難しい字を使ってインテリぶって…

自由の騎士現る

市場原理主義、新自由主義、自由放任主義、野放し資本主義――。今、日本中で、いや世界中で、市場經濟や經濟的自由を非難する聲が勢ひを増してゐる。格差擴大も、金融危機も、地球温暖化も、人心の荒廢も、スノボー選手の服裝が個性的すぎるのも、すべてアメ…